時代が自然食や菜食に移行しているからでしょうか。スポーツ選手がきな粉をプロテインパウダーとして重宝していると、きな粉の商品パッケージで宣伝するようになっているのを見ました。かくいう私も、時々スムージーや温めた豆乳に入れて飲んでいます。香ばしくておいしいですよね。今日はなんとなくパンケーキに混ぜてみて、黒みつが合いそうだということで黒みつも作ってみました。
材料 1-2人分
全粒粉 - 1カップきな粉 - 1/2カップ
ベーキングパウダー - 小さじ1
アップルソース(無加糖) - 大さじ3 (置き換え可 ページ下部参照)
豆乳 - 1.5カップ
チアシード黒みつ
黒糖 - 大さじ5水 - 小さじ2
チアシード - 小さじ1 (お好みで)
トッピング用 きな粉 - 小さじ1
作り方
1) 小鍋に黒みつの材料を入れて火にかけて混ぜながら溶かし、つやのいいシロップを作る。2) ボウルに全粒粉、きな粉、ベーキングパウダー、アップルソース、豆乳を入れて泡立て器でよく混ぜる。
3) フライパンに油を塗って熱する。熱したらぬれ布巾の上に置いて一度フライパンを冷まし、ごく弱い中火にかける。
4) 生地をおたまですくってフライパンの上に落とし、おたまの裏側でまるく伸ばしながら薄く広げる。
5) 表面にぼこぼこ穴があいてきて、乾いた感じになったら裏返し、 裏面も同じように焼く。残りの生地も同様にして焼く。
6) お皿に盛り、上から黒みつをかけて、 きな粉を振る。
焼き菓子作りなどで卵の代わりとして使うえるもの
今回はアップルソースを使いましたが、他にも卵の代わりとして使えるものがあります。パンケーキの場合は卵の代わりとしての材料を入れなくても大丈夫ですが、きな粉を使うと生地はやや不安定になるので何か入れることをおすすめします。このパンケーキのレシピでは少なめにしてあります。それぞれ卵 1個分に置きかえる目安の量と、私の感想です。
アップルソース(無加糖) | 大さじ4 | しっとりやわらかい焼き上がりに。 |
つぶしたバナナ | 大さじ4 | 熟度にもよるが、しっかりした焼き上がりに。 |
かぼちゃピューレ | 大さじ4 | 蒸したかぼちゃをつぶして水でゆるめる。しっとり。 |
豆乳ヨーグルト | 大さじ4 | しっとり。 |
裏ごしした絹ごし豆腐 | 大さじ4 | 豆腐によるが、しっかりした焼き上がりに。 |
フラックスシード | 大さじ1を大さじ2.5の水に浸した後泡立てる | 粉物のふわっとした感じがより残る。 |
今日の豆知識/無駄知識
焼き菓子を作る時に使うベーキングパウダーと重曹の役割は同じ!?
ふくらし粉として使うベーキングパウダーと重曹はまったく違うもので、違う働き方をします。重曹は他の材料の中の酸と反応して二酸化炭素の泡を作ります。一方ベーキングパウダーは自身で酸を持っていて、これを他の材料の水分と混ざること、さらに加熱によって力を発揮します。ゆっくりと働くのはベーキングパウダーに含まれているアルミニウムの作用ですが、アルミニウムフリーのベーキングパウダーでもやはり重曹よりゆっくりと働きます。短距離選手と長距離選手といったところでしょうか。
パンケーキを焼く時間は短時間だから重曹の方がふさわしいのではないかと思いますが、急激にできた泡を利用して焼くとパンケーキの生地としては気泡が入り過ぎた生地になるかと思います。逆に、どらやきのようなお菓子の生地には重曹の力を使うのがふさわしいかと思います。材料中の酸性食品の量などを見ながら、重曹とベーキングパウダーを半々にしてみるなど、両方の力を使ってみるのもいいでしょう。
富澤商店のアルミニウム不使用のベーキングパウダーと、お掃除などにも大活躍の重曹 |