ご無沙汰しております。初夏の間、パートナーの住むサンフランシスコに行っていまして、帰国後しばらくは東京の蒸し暑さや電子機器に囲まれた生活に再度慣れるのに時間がかかってしまいました。夏の後半は異常なまでに曇り空続きでしたが、みなさんは体調を崩すことなく乗り切れましたか?
さて、このブログはレシピのみの掲載の予定でしたが、 サンフランシスコに滞在して経験させてもらったことや現地のおいしいビーガン料理など、自分だけの思い出にしておくのはもったいないし、感じたことを記録しておきたいとも思うので、コラムとしてレシピの合間に投稿させていただくことにしました。今回はファーマーズマーケットなどについて感想程度です。
私たちは当面は東京とサンフランシスコを行ったり来たりして暮らす予定なので、今後もサンフランシスコのビーガン事情について見て学び、掲載させていただく機会が増えるかと思います。レシピとともに楽しんでいただけたら幸いです。
空芯菜のサラダ
材料 2-4人分
空芯菜 1束 (およそ3カップ分)
いんげん 1束 (およそ1カップ分)
赤玉ねぎ 1/4個
トマト 1/2個
ピーナッツ またはお好きなナッツ 大さじ3 お好きなだけ
ドレッシング
オリーブオイル 大さじ1.5レモン果汁 1/2個分
にんにく 1かけ
ヒマラヤ ピンクソルト 小さじ1/2ほど
醤油 小さじ1/2
黒こしょう 適量
作り方
1 いんげんは塩(分量外)少々を入れたお湯でさっと湯がき、食べやすい長さに切る。
2 空芯菜は食べやすい長さに切って、茎の部分の固さが気になる場合は縦に包丁を入れて割く。玉ねぎは薄いスライスに、トマトはダイスに切る。
3 にんにくをガーリッククラッシャーでつぶしてボウルにいれ、その他のドレッシングの材料も入れて混ぜる。
4 3に野菜とピーナッツを入れて混ぜる。味見をして足りなければ塩コショウを足す。
どんな野菜にも合います。こちらはブロッコリ。マスタードシードとディルウィードを足してマリネ風にしました。
青菜炒めもおすすめ。ポイントはページ下部にあります。
旅行記
サンフランシスコは特にそうなのか、世界中の食べ物が楽しめるだけでなく、日本人としてはなじみのある中国のものをどこに行っても見かけます。アメリカに行くからにはアメリカを思い切り楽しもうと意気込んで行った私ですが、中国系のお店で珍しい野菜を見ると青菜好きの私はついつい惹かれてしまって 、なんだかんだ言ってアジア料理も楽しみました。
このサラダに使用した空芯菜(英語では On Choy と書いてありました)はファーマーズマーケットで中国系の農家さんから購入しました。
この背の高さ、この大きな束で1ドルです。紫のいんげんも同様です。そこはやっぱりアメリカ。何でもびっくりサイズ。
それにしても野菜や果物が日本に比べてうんと安くてとてもうらやましかったです。
東京の私が住んでいるあたりでは、直売所とかオーガニック野菜売り場では野菜の種類が限られていて、食べたい分の種類をそろえるのは無理だったりしますが、ここは普通のスーパーと変わらない種類の豊富さでした。全部がオーガニックというわけではないみたいですが。
トマトも美しいですね。
フルーツもトマトも、発泡スチロールのネットに包まれたりせずに、葉物や根菜と同じように扱われています。だから底の方には傷んでしまっているものもあったり。日本とは気候が違ってよく育ってよく獲れるから腫れ物に触るように扱ったりしないってことなのかもしれないと思いました。オーガニックで自然に任せて育てていると、人工的なものを使ってでも一つ残らず完璧な状態を保ちたいみたいな考え方にならないからかもしれないですね。まあ、乱暴に扱いすぎるのもどうかと思いますが。
お試し。おいしかった! |
購入したオーガニックのフルーツはこちら。
左上から時計回りに、アプリコット、プラム、ピーチ、トマト |
空芯菜だけでなく、日本ではまれにしか見かけない葉野菜が豊富に売られていました。もっとも、特に葉野菜の種類が圧倒的に豊富だったのは中国系の農家さんと中国系のスーパーマーケットです。緑色のものが半分くらいを占めています。あれもこれも試したかったけれど、次回の楽しみとしてとっておきます。アメリカ人のパートナーはどうやらこういう茎のしっかりした葉野菜が苦手です。普通のスーパーでは、葉野菜はだいたいがサラダ用のパックになっているし、平均的なアメリカ人にとって、茎の固いところを味わおうという考えはあまりないのかもしれません。
中国系スーパーの青菜売り場 |
再度その中国系スーパーを訪れた時、素敵なご婦人が声をかけてくださいました。空芯菜をどう料理したらいいかを、アジア人と見て私に聞いてくださったみたいです。にんにくと炒めるのがおいしいが、私は生でサラダにして食べるのが好きだと言いました。茎の部分は割いたほうがいいかもしれないと言うとしたら、茎は捨ててしまうからいいのだと言っていました。
パートナーの父がイタリアンパセリの茎を捨てているのを見て、茎まで刻んで食べる私はがっつきすぎなのかと恥ずかしくなったのですが、アメリカでは固い茎は食べないのが普通なのかもしれません。
日本と違って他人にそのように声をかけることは普通のことで、そのご婦人にとっても私と話して空芯菜を買ってみたことは何も特別なことではなかったかもしれませんが、初めての空芯菜がいい記憶になっていたらいいなと思っています。
中国語では通芯菜と書くみたい |
こんなものも売っていました。日本製のベジタリアンGOLDEN CURRYルー。なぜ日本で売っていない?それとも特定のところで売っているのでしょうか?
ベジタリアン食品は豊富。
パッケージが緑でわかりやすいですよね。ただし乳製品や卵を使用したものもあり、すべてがビーガンではありません。少なくともこの中からビーガンのものを見つけ出せばいいから、材料チェックが効率的だと思います。
オイスターソースもベジタリアン。しいたけから作るみたいですが、本物の牡蠣ソースよりもおいしいです。
ちなみに
青菜炒めのポイント
炒め物は強火でさっと炒めるのがコツですが、青菜を炒めるときは強火で熱した鍋に少量のお湯を入れるのがコツです。この時に塩も投入します。お湯を入れると温度が下がってしまうと思うのですが、蒸気で包んで葉を効率よく加熱することで却って葉がしんなりするまでの加熱時間が短くなり、塩とともに退色を防いで鮮やかな緑色を出します。
空芯菜のにんにく炒め |
最近は空芯菜を売っているお店が増えました。ヨウサイとかいろんな名前があるみたいですね。
こんなのも売っていました。
ほうれん草と空芯菜の新芽のサラダ。 同じドレッシングを使って、無印良品のクランベリー&アーモンドを加えました。